ライフタウンまびでは、板にキャスターをつけただけの簡単な器具に足を載せて、力を入れずに下肢を前後、左右に動かすという運動を、お勧めしています。
この方法は、リハビリテーションのハンドブックでは、動的関節制動訓練とか、関節トレーニングとか呼ばれ、運動療法の一つの方法として確立されているようです。
■ ハンドブックの挿絵 正式名称「キャスター型不安定板」
しかし、私どもの施設では、通所利用者の一人、徳田於亀志さんが、療法士が座っていたキャスターつきの丸椅子を見て、あんな物を板で作ってほしいと言い出して、5年以上前に1台作製し、それを使って下肢を動かしてみたら、足が腫れるのが治ったというので、同じような板を次々と作って、『徳田式』という愛称で、みんなに使ってもらっていました。
■初代『徳田式』キャスター板
■普及版・キャスター板
キャスター板の表面には、「効能」が描かれています。
●関節包をかきまぜる
●足首・膝・股関節同時運動
関節包の中にある軟骨は、関節液が循環することによって、新陳代謝が行われます。力を使わずに軽く関節を動かすこのキャスター板の運動は、関節液をかき混ぜて、さらにねばねばの関節液(ヒアルロン酸もその成分)を分泌し、軟骨が生まれ変わることを促進してくれます。
■手芸をしながら、「ながら族」で・・・・
また、このキャスター板は、訓練として一定時間をとって集中して行うこともできますが、そうではなく、手芸をしながらテーブルの足元に置いて、「ながら族」で、気楽に取り組むことができます。それだけでも、膝や足首の関節に効果があるようです。
さらに、施設でこれを使ってみて、膝の調子がいいので、実費で自宅用に作ってもらって、持って帰って、縁側や台所に置いて使っている方も居られます。膝の調子がいいと好評です。
最近、徳田さんは、長方形・四輪のキャスター板から、足首の動きをより引き出せる円形・二輪のものに取り替えて、使っています。
■ 円形・二輪のキャスター板
■ 使用の光景 (動画)
http://jp.youtube.com/watch?v=kQLSjZQyaW0
■ 徳田於亀志さん、二輪のキャスター板について語る。
http://jp.youtube.com/watch?v=8WbcTymfrvE
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