2009年1月31日土曜日

インフルエンザの予防には、まず換気!! 0901

全国的にインフルエンザが大流行している。岡山県でも「警報」発令中だ。
最近、町田市の老人病院でインフルエンザの大規模な集団感染が起こったニュースがあったが、そのなかで、保健所の方が立ち入り調査をして、湿度が15%と低すぎるというコメントをしていた。確かに、外気温10度以下で乾燥注意報が出ている中で、窓を閉め切ってエアコンを24時間回し続けていると、湿度は、すぐに30%をきってしまう。湿度が低いと、空気中に飛び散ったウィルスを載せた飛沫核が長い時間空中を漂って、感染を拡げる原因になることはよく知られている。
 ライフタウンまびでも、開設以来、各フロアーに大きな温度・湿度計を設置し、大型の加湿器を各フロアー2~4台導入して、1台あたり12時間で14リットルの水分が空中に散布されるようにしている。



それ以外にも、各フロアーにたくさんの観葉植物を置き、週に1度、バケツに何杯もの水遣りをしたうえで、ときどきスプレーで葉に水分を吹きかけている。



 しかし、インフルエンザの集団感染の予防で一番大切なことを、マスコミではまったく言っていないし、マスコミに登場する専門家もコメントしていない。それは、『換気』である。
 ライフタウンまびでは、開設以来11年間、夏場も冬場も、アルミサッシを閉め切ったままエアコンを回さないように、必ず、窓に数センチの隙間を開けて、外気が自然に入ってきて、エアコンで循環している汚れた空気と常に入れ替わっいくように徹底している。
 各療養室はもちろん、下の写真のように、談話コーナーの排煙窓も数センチ開けて、外気が自然に入ってくるようにしている。
 
 

 建物に入ったり、エレベーターである階に降り立ったり、ドアを開けて一つの部屋に入ったとき、いい匂いであろうが悪臭であろうが、においがするということは、その空間の換気が不充分だということだ。
 ナイチンゲールの『看護覚え書』の最初の章は、「換気と暖房」であるということは、有名な話だが、インフルエンザの予防に関して、「換気」の重要性を語り、チームとして実践しない医療や看護の現場は、このナイチンゲールの示したケアの原点を忘れてしまっているように思う。

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